コーヒー豆ってなんの豆?

こんにちは。
SCR焙煎士です。

季節が進みすっかり秋めいてきた今日この頃、
コーヒーが美味しい季節になってきました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

年末に向けてコーヒー屋は繁忙期を迎えますので
今のうちに今年最後の家族旅行へ行ってまいりました。
河内長野でぶどう狩りを楽しみ、温泉でリフレッシュして
パワー満タン充電完了状態です。

1日だけ仕事を忘れ、富田林の美味しいコーヒー屋で
純粋にコーヒーを楽しんでおりましたが、ふと
コーヒー豆って、なんでコーヒー豆って言うんやろうと疑問に。。。

みなさまは当たり前のようにコーヒー豆と呼ばれているものが
実は豆ではなく種であることをご存じでしょうか?

コーヒーが出来るのはコーヒーノキ(まんまです。)というアカネ科の植物で
主に熱帯地方で栽培される植物です。
北緯25度、南緯25度の範囲で栽培され、その範囲のことを
「コーヒーベルト」といいます。
(日本では石垣島あたりが範囲内ですよ)

コーヒーノキは発芽から3年目で初めて白い花を咲かせます。
その花の香りはジャスミンにとてもよく似ており、たった数日で散ります。
1年間でたった数日しか咲かない花、、、せつない。。。

花が散るとそこに緑色の小さな実ができます。
これがいわゆるコーヒーチェリーという果実です。
チェリーと言うだけあって実は徐々に色づき赤くなります。
赤色になった実を収穫したあとは脱殻、乾燥工程へと進みます。

コーヒーチェリーの中身がどうなっているのか気になりますよね?
外側から見ていくと、外皮、果肉、ミューシレージ、パーチメント、銀皮、種子の順番で構成されています。
種子は基本的に2つが向い合せで入っております。
これをフラットビーンズと呼びます。(あれ?もうビーンズって言ってますね!)
種子が1つしか入っていないものをピーベリーと呼びます。

この種子を取り出し乾燥させたものを「コーヒー生豆」といいます。
(生の豆!シードはどこに!笑)

そしてこの生豆を火にかけて焙煎したものを
一般的に『焙煎豆』と呼称しているのです。

コーヒーチェリーから種が出てくると
もうコーヒー豆ということなんですね。。。

ではなんで種なのに豆って言うんでしょうか??

はっきりした理由は見つけられませんでしたが
見た目が豆っぽいことが大きな理由のようです。

他に、大豆や小豆が種でありながら『豆』と呼ばれるのが当たり前であることと
感覚が同じだということのようです。
コーヒー豆はマメ科の植物ではないのでなんとも同じとは言い難いですが、
見かけで呼称が決まるという事例の一つであることは間違いなさそうですね。

中世のヤギ飼いカルディはまさかあの赤い実が『コーヒー豆』
と呼ばれて世界中で愛飲される日が来るなんて
微塵も思わなかったことでしょう。。。

今度はコーヒーの歴史について触れてみるのも
面白いかもしれませんね。

それでは。

9月28日
SCR焙煎士

その他の“ブログ”